呼吸器外科トップ
平成29年10月1日から新たに呼吸器外科センターを開設しました。
呼吸器外科とは、胸部にあって肺・気管・気管支・縦隔・胸壁・横隔膜など、呼吸器にかかわる疾患の手術治療を担う科です。
扱う主な疾患としては、肺腫瘍性疾患(肺癌、肺原発悪性腫瘍、転移性肺腫瘍、肺良性腫瘍など)、縦隔の疾患(縦隔腫瘍、とくに胸腺腫、重症筋無力症、神経原性腫瘍など)、胸壁・胸膜の疾患(胸膜中皮腫、胸壁腫瘍など)、気腫性肺疾患(気胸、肺のう胞、肺気腫など)、炎症性疾患(膿胸、肺化のう症など)、先天性肺疾患(肺動静脈瘻など)、胸部外傷などがあります。このうち手術の対象として最も多いのが肺癌です。
肺癌の手術に対して当院では、胸腔鏡を使用して手術を行っております。胸腔鏡下の手術により、手術後のQOLが向上し、麻酔科との連携で浸襲の少ない手術・痛くない手術が行えるようになり、早期離床、早期退院を実現でき、術前と同じように日常を送れるようになっています。
また、高齢者の肺機能低下症例に対する手術も安全に施行できるようになりました。さらに呼吸器内科・放射線科とチームを組んで進行肺癌・縦隔腫瘍に対する集学的治療も行います。また、気道狭窄に対するステント治療を行っており、シリコンステント、金属性ステントを症例に応じて使い分けて気道狭窄に対する最良の治療を行います。その他種々の疾患も含めて、高水準な医療を提供できますように努めています。