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肝臓専門外来について

肝臓の働きは、主に栄養分の貯蔵、有害物質の解毒、薬物の代謝など多様であり、人間が生きていく上で不可欠な臓器です。肝疾患は種々の原因により上記の働きが障害されることで生じると考えられております。
肝機能障害をきたす原因はウイルス性、アルコール性、自己免疫性、薬剤性、糖尿病、肥満、代謝性など多岐にわたり、その病態も発症時期、過程により急性肝炎・肝不全、慢性肝炎、肝線維化・肝硬変など様々です。近年、肝線維化・肝硬変の診断、ウイルス性肝炎に対する抗ウイルス療法、肝細胞がんに対する低侵襲性治療等、本領域における診断・治療法の進歩はめざましく、患者さんの年齢、自然経過、効果を十分に考慮したうえで適切な治療を提供できるよう心がけています。
また、いずれの原因によっても慢性肝炎・肝硬変に至った場合には肝がん発生のリスクがあるため、できる限り早期の段階で発見・治療ができるよう、腹部超音波検査や腹部CT検査等による定期的な画像検査を推奨しております。

診療内容（当院の検査と診断・治療）

エコー下経皮的肝生検、経口抗ウイルス薬導入、インターフェロン導入、
肝動脈塞栓化学療法および肝動注療法、経皮的ラジオ波焼灼療法

対象疾患

急性・慢性ウイルス性肝炎（HAV, HBV, HCV他）、自己免疫性肝炎(AIH)、原発性胆汁性胆管炎(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)などの自己免疫疾患、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪性肝疾患、肝線維化・肝硬変、肝細胞癌、転移性肝癌など。