胃癌

悪性手術症例内訳

日本では男性女性共に罹患率が高く、早期発見早期治療が提唱されております。早期胃癌か進行胃癌かで治療法が大きく異なります。早期胃癌の治療成績は良好で、90%以上が手術療法で治癒します。当院内科では適応症例に対し内視鏡的切除術が多数行われております。胃癌治療ガイドラインに則り、早期胃癌に対して腹腔鏡下胃切除術や機能温存術式であるPPG;幽門保存胃切除術が行われております。進行胃癌の手術後治療成績は進行度;ステージにより治療成績が異なり、ステージがⅡ→Ⅲ→Ⅳと進むにしたがい再発率も高く予後不良です。再発予防目的で手術後に経口・点滴抗癌剤治療が行われる場合があります。
局所進行・再発胃癌に対しては、手術療法は根治術とはならず症状を緩和するための姑息術を行う場合があります。専門スタッフによる外来化学療法室で厳重なレジメン管理のもと、経口・点滴抗癌剤治療が主体となります。終末期医療は緩和ケアチームを中心として積極的に行っております。
胃癌に対する放射線療法はあまり行われていないのが日本の現状です。
その他の悪性腫瘍として胃GIST・胃悪性リンパ腫などがあります。

胃癌手術数の年次推移

  全症例  胃切除術 姑息術  腹腔鏡補助下
胃切除術
(再掲)
全摘 幽門側 PPG
2008年 31 17
2009年 38 12 25
2010年 48 20 24
2011年 40 10 27
2012年 36 14 19
2013年 43 21 19
2014年 46 15 27
2015年 53 17 29
2016年 42 14 23
2017年 47 19 27
2018年 48 16 28
2019年 52 21 25
2020年 31 21
2021年 41 12 26
2022年 34 24
2023年 29 15 13

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