糖尿病診療を行う上で、良好な血糖のコントロールを達成し、糖尿病合併症の発症を予防、進展を抑制していくことを目指して、チーム医療を形成することにより、それぞれの専門性を活かし、多方面からの療養指導を行うことが必要とされています。
当院においても、糖尿病療養指導士を中心に、平成13年10月より、クリニカルパスに従った糖尿病教育入院を開始し、平成18年10月より糖尿病外来を開設、平成22年4月より、糖尿病教室を開催しています。
この中で、外来における糖尿病療養指導の充実と、糖尿病教育入院後の外来での指導継続を主な目的とし、糖尿病外来を開設いたしました。投薬および血液検査は施行せず、余裕のある時間設定のもと、患者さんのお話を十分に聞き、療養上の問題点を検索し、それにあった専門領域のスタッフからの指導を受けていただくというシステムの外来にしています。
特に、糖尿病教育入院の後、一時的に良好な血糖コントロールを得られたとしても、数ヶ月から6ヶ月経過すると、療養指導効果が薄れる可能性があります。また、諸事情により糖尿病教育入院やコントロール入院が受けられない患者さん、専門領域のスタッフからの療養指導を望まれる患者さんを中心に、糖尿病外来を行っています。
今後も、糖尿病外来の充実を目指し、必要に応じて、改善していきたいと考えています。