全悪性疾患症例
全悪性疾患手術症例内訳
すべての疾患に、赤ちゃんに名前をつけるのと同じように、病名をつけて診断し最適の治療をおこないます。いきなりの病名告知では精神的ショックが大きいことが想定されます。メンタル面をサポートする目的でがん専門看護師が同席し、医師が病状説明をおこない、患者ご家族と共に治療計画を立てます。経済的問題に対処するために、当院専属のMSWへの橋渡しをおこないます。当院と連携している地域の歯医者さんと医科歯科連携のもと、術前術後の口腔管理もお願いしております。術後に寝た切りになるのが心配だという後期高齢者が多く、必要時にはプレハビリテーションを行います。
診断の次に、治療を行うかどうかから選択の枝分かれ・アルゴリズムが始まります。というのも、手術手技的には可能であっても、超高齢で到底治療に耐えられないという方、重症合併症を持っている方、寝たきりの方( Performance status 4 )、治療を希望しないという信念を持っている患者さんなどが存在するからです。
治療を希望される場合には、各疾患のガイドラインに則り、内科医・放射線科医・外科医によるキャンサーボードをへた上で、最適の治療法が選択されます。それが外科治療・手術となった場合にも、手術単独で終わる場合、術前あるいは術後に抗癌剤治療などの化学療法及び放射線療法の併用を行う場合があります。一方、手術治療の中にも、①予定通りの切除術が行われる場合と、②原疾患が局所治療である手術治療を凌駕している時には、手術前または手術中に各症例にあった最適の治療法を判断した結果、バイパス術・ストマ造設術などのQOL( Quality of Life )改善に向けた姑息術が行われる場合と、③試験開腹術となる場合などがあります。
当院はがん専門の病院(地域がん診療連携支援病院の認定)であり、患者本人ご家族との信頼関係を築きながら最適な治療を提供すべく、がん診療を行っております。
全悪性疾患手術症例 | 切除術数 | 姑息術数 | |
---|---|---|---|
2008年 | 169 | 169 | 0 |
2009年 | 174 | 167 | 17 |
2010年 | 177 | 160 | 17 |
2011年 | 176 | 160 | 16 |
2012年 | 200 | 195 | 5 |
2013年 | 205 | 195 | 10 |
2014年 | 224 | 212 | 10 |
2015年 | 243 | 230 | 13 |
2016年 | 216 | 206 | 10 |
2017年 | 246 | 239 | 7 |
2018年 | 212 | 209 | 3 |
2019年 | 218 | 211 | 7 |
2020年 | 209 | 197 | 12 |
2021年 | 229 | 223 | 6 |
2022年 | 191 | 186 | 5 |
2023年 | 157 | 148 | 9 |