地域包括ケア病棟
●地域包括ケア病棟とは
手術や検査が終了した後、すぐに在宅や施設へ移行するには不安のある患者さんに対して、入院療養を継続し、在宅復帰に向けて準備を整えるための病棟です。また、在宅で療養中や介護施設に入所中で、急変された患者さん(軽症・中等症)の受け入れも行っています。
地域包括ケア病棟においては、当院主治医・看護師・医療ソーシャルワーカー・リハビリスタッフ等が協力して復帰支援を行います。
●どのような方が対象となるか
①急性期病棟から地域包括ケア病棟へ転棟される方
急性期治療が終了した患者さんが対象となり、在宅または介護施設への復帰を目指しておられる方にご利用いただきます。
主治医が病状等から転棟時期の判断を行います。
・入院治療により状態は安定したが、当院にてもう少し経過観察が必要な方
・入院治療により病状が安定し、在宅復帰に向けてリハビリテーションが必要な方
・在宅での生活にあたり介護サービスの調整などの準備が必要な方 など
②ご自宅や施設から地域包括ケア病棟へ直接入院される方
・在宅や施設で療養を行っている患者さんの急性疾患(軽症・中等症)の緊急入院や、待機手術やがん化学療法・緩和ケア等
の予定入院
・レスパイトケア入院※1を希望する方 など
※1 レスパイトケア入院とは、在宅介護をされているご家族や介護者の肉体的、精神的負担による介護軽減と、介護者の
突然の事故・介護者の病気・ケガ・不幸ごと等での在宅療養困難時の介護を、一時入院という形でバックアップすることを
目的としています
●入院期間について(患者さん・ご家族へのお願い)
入院時に「入院診療計画書」で医師が入院時期の目安を説明します。その時期を想定しますが、状況により入院時期は修正されますのでご了承ください。
地域包括ケア病棟は、入院時に計画された入院時期を経て退院を支援する病棟です。在宅復帰支援計画に基づき、主治医・看護師・医療ソーシャルワーカー・リハビリスタッフ等が協力して復帰支援を行います。心配や不安な点がございましたらお気軽に病棟スタッフにご相談ください。
入院期間は、保険診療上、最長60日までの入院となっておりますが、地域包括ケア病棟は治療や検査を目的とした病棟ではなく、入院期間は必要最低限となります。患者さんの状態や在宅サービス等が整い次第退院となります。概ね40日前後を目安としていますのでご了承ください。
入院期間が60日を超えることが予想される場合は、他院・他施設の医療や療養に移行していただきます。また、病状の変化により、集中的な治療が必要となった場合は、急性期病棟に転棟して頂く場合がございます。
●入院費用について
・一日あたりの入院料は「定額」です。(地域包括ケア病棟入院料2)
・一部、出来高算定となる診療行為・投薬・注射があります。
・食事代・個室利用料・おむつ・リースなどをご利用の際は、別途料金がかかります。
※治療内容によっては自己負担金が増える場合もあります。詳しくは医事課までお尋ねください。
※高額療養費制度利用で自己負担限度額が上限となります。なお、自己負担限度額は、ご自身の収入や所得金額により異
なります。
●ご相談・お問い合わせについて
ご不明な点がございましたら、病棟スタッフ、地域連携室・医療相談室、医事課までお問い合わせください。
【2025年4月更新】