HCU
1.病棟の内容や特色、患者さんの傾向や特徴
HCUは、全身状態の管理が必要とされる比較的重症な患者を対象に治療や看護を行うユニットで8床を備えています。入室患者様の傾向は、心不全や呼吸不全などの臓器不全で呼吸管理を必要とする方や手術直後など、比較的重症な方々です。HCUでは、呼吸・循環などの重大な機能障害に対し、生命を維持するために間断ない観察を行い、一日も早く最良の状態で社会復帰できるよう、様々な知識と技術を駆使してクリティカルケア看護を実践しています。
2.病棟やスタッフの雰囲気・年齢層
HCUは、病室と看護師詰所が存在するワンホール構造です。各ベッドサイドに心電図モニターと個々の患者に関連するME機器が配置され、物音はME機器のアラームや処置の音だけで、昼夜や曜日の区別も難しい現状です。そのため、患者さんへの挨拶や言葉かけを多く持つこと、状況の許す限りTVや音楽などをHCUホール内で流し、時間を意識して頂くなどの療養環境に配慮することで、せん妄予防に取り組んでいます。スタッフは中堅からエキスパートが揃い積極的に学び看護を実践しています。
3.新人看護師はこう育てたい
HCUの特性から、新人看護師が配属されることは少ないですが、常に「なぜ?」「どうしたらいいの?」と疑問を持ち、『わかるようになりたい!』という意欲を支えて育てていきたいと思っています。また、先輩ナース達も、皆それぞれが課題を持ち、積極的に学んでいます。そんな後ろ姿をみてもらえたらと思います。
4.将来なってほしい看護師像
- 患者さん・ご家族さんの痛みや苦しみがわかる看護師
- 寄り添い支えることのできる看護師
- 全身状態の変化に気付き、迅速な対応ができる看護師
- 笑顔の輝いている看護師
5.病棟独自の取り組みやPR
HCUでは、多くのME機器を取り扱い、患者さんの病状や疾患も多種多様です。そのため様々な状況に対応できるよう、専門性の高い実践的な研修を病棟ナースが主体となって、年間計画のもと毎月行っております。
研修内容:薬剤管理・ドレーン管理・呼吸器管理 脳梗塞血栓溶解療法における観察評価について 手術中から継続されるクリティカルケア看護について 心電図 異常波形から疑われる疾患について ICLS・BLSトレーニング せん妄予防について
6.就職・見学を希望されている方へのメッセージ
学ぶことも多く、大変なこともあるかと思いますが、一緒に頑張っていきましょう。努力した結果は必ず、自分自身の成長と自信に繋がります。